iemiru コラム vol.131
内見を成功させるために絶対外せない持ち物リストとチェックポイントを徹底解説
内見を成功させるためには
皆さんは、内見をしたことがありますか? 内見では、物件の雰囲気を味わうだけでなく、そこに住むことをイメージしながら、部屋の使い勝手や住みやすさを確認していくことが大切です。 そこで、この記事では内見を成功させるために絶対外せない持ち物リストとチェックポイントを徹底解説していきます。
そもそも内見とは
内見とは「内部見学」という意味で、不動産を購入したり賃貸住宅を契約したりする前に、お部屋をチェックすることで、「内覧」とも言います。 内見では住む予定の部屋を見せてもらうことができますが、新築物件では建物が完成していないこともあります。そのような場合は、建築中の現場やショールームを見せてもらうことも可能です。また、入居者がいる場合は、同じ間取りの空き部屋を見せてもらうことができます。 失敗する内見の例としては、家の雰囲気だけ味わって満足して帰るケースや、また内装や部屋数など建物の中だけ確認し、周辺環境を見ずに帰るケースなどです。 良い家に出会うためには、家の中だけでなく周辺の環境もチェックすることが大切です。新しい生活を気持ちよくスタートさせるためにも、物件全体をしっかりと確認していきましょう。
内見のスケジュール
内見するときは、事前に不動産業者に予約を入れ、当日は指定された場所へ向かいましょう。物件まで、担当者が車で乗せて行ってくれることもありますが、距離や環境をチェックするためにも、歩きや自家用車など自力で物件に向かってみるのもおすすめです。 内見のスケジュールは不動産業者によっても異なりますが、一般的には予約をとってから数日内に内見することが可能です。人気の物件は予約が殺到する可能性があるため、込み合う土日よりも平日がおすすめです。 内覧会のようなイベント中であれば飛込みで内見することもできますが、家の造りや周辺施設状況などをじっくり聞きたいのであれば、事前に内見の予約を入れ、担当者をつけてもらいましょう。
欲張らずに1つ1つの物件をじっくりゆっくり見ることが大切
内見は欲張らずに1つ1つの物件をじっくりゆっくり見ることが大切です。1件30分~2時間、1日に2~3件ほど内見するのが一般的です。 早くて1件30分程度で内見を終えることができますが、日当たりや近所の騒音など時間帯によって家の雰囲気がガラリと変わるため、できたら午前と夕方の2回見学しに行きましょう。また、時間がとれないときは、日を空けて内見しに来るという方法もあります。 このように内見するときには、担当者に遠慮せず納得できるまで、じっくりゆっくり確認していきましょう。ただ見るだけではなく、家具の配置を考えたり、カーテンサイズを測ったりと、必要なことをメモすることも大切です。 「見てよかった!」と思える内見にするためにも、事前に必要な持ち物を揃え、時間に余裕を持てる日に内見を予約しましょう。
内見に必要な持ち物リスト
続いて、内見当日に必要な持ち物とその使い方を紹介します。業者が準備している場合もありますが、使っても使わなくてもどちらでも対応できるように、事前に準備しておきましょう。
物件の間取り図紙と筆記用具
物件の間取り図とボールペンなど筆記用具を持参しましょう。間取り図には部屋の広さだけでなく、窓の広さや高さ、コンセントの位置、方角などを記載します。図面だけではわからないことや、気になったことをどんどんメモしていきましょう。 間取り図は内見時に配布していたり、担当者から貰えたりします。
スマートフォン
スマートフォンには、たくさんのアプリや機能が充実しており、内見時にもとても役に立つアイテムです。内見では、室内や外観を撮影できるカメラ機能、方角をチェックできるコンパス機能、薄暗い部屋を照らす電灯機能を使いましょう。 最近では、部屋の床が斜めかどうかをチェックする水平器アプリもインストールできます。気になったところは、間取り図にどんどんメモしていきましょう。
メジャーとビー玉
部屋の寸法を測るメジャーと、床が斜めになっていないかを確認するためのビー玉を持っていきましょう。部屋の寸法や、カーテンサイズなどを測ると、今後どのくらいのサイズの家具を揃えればいいのかイメージすることができます。 また、ビー玉を使えば床が水平かどうかを簡単に確認することができます。室内でビー玉を転がして、ビー玉が部屋の隅に転がっていかないかどうかをチェックしましょう。
折り畳み式のスリッパ
一般的には、不動産業者がスリッパを用意してくれる場合が多いのですが、万が一のときのためにスリッパを持っていきましょう。掃除してから時間が経過している物件もあるため、足が汚れてしまう場合もあります。またベランダや中庭などに出るときにも便利です。 中には床の質感を試すために、敢えてスリッパを持っていかないという人もいますが、使っても使わなくても、持参しておくと何かあったときに役立ちます。
室内を内見するときに見るべきチェックポイント7つ
内見で見るべきポイントは、室内の雰囲気や部屋の数だけではありません。日当たりや収納スペース、コンセントの数などチェックしておくべき個所はたくさんあります。 「しっかり見ておけばよかった!」と後で後悔しないためにも、チェックポイントを7つ紹介していきます。
各部屋の向きや広さ
部屋に入ったら広さの他にも、天井の高さや日当たりをチェックしましょう。天井が高いと解放感がありますし、南向きだと明るくあたたかい部屋になります。 一般的に、南向きの部屋は一番日当たりがよく、東向きの部屋は午前中の日当たりがいい部屋です。逆に日当たりがよくない西向きと北向きの部屋は、夏に涼しく過ごしやすくなります。 今後どのような部屋割りにするか、各部屋の特徴をメモしてみましょう。
部屋やドアの傾き
部屋の傾きを確認するために、水平器測定アプリを使ったり、ビー玉を室内で転がしたりしてみましょう。 またドアがスムーズに開閉するかどうか、変な音がしないかチェックしましょう。室内にクローゼットや襖がある場合は、あまり力を入れなくても開くかどうか確認してみてください。 もしビー玉が部屋の一方に転がっていったり、スムーズに開かなかったりする場合は、部屋が傾いている可能性があります。
コンセント・収納の数
コンセントや収納スペースの数や位置をチェックしましょう。コンセントの位置は間取り図にメモしておくと、家具の配置をイメージしやすくなります。 また、収納スペースが多くある部屋は同じ面積の部屋と比べて広く使えます。靴箱やキッチン棚、クローゼットなどのような収納スペースは間取り図でも見ることができますが、実際にどのくらいの荷物が入るのか、またカビが生えにくいよう通気性がいいかという点も確認してみてください。
バルコニーや庭の状況
部屋の窓を開け、バルコニーや庭の様子をみてみましょう。実際に窓を開けると、風の通りや周辺の騒音を確認することができます。バルコニーでは、物干し竿は何本置けるか、日当たりはどうかなどチェックしてください。 また、隣の家の植栽が伸びていると後々トラブルの原因になります。庭に出て隣人の植栽の状況をみてみましょう。
ネット環境
携帯電話の電波状況が悪いと家周辺で通話やネット接続に関してストレスを感じてしまいます。携帯電話で通話やメールの受信ができるか確認してみましょう。 電波状況が悪いときは、インターネット回線をひくという手段もあります。契約したい回線会社があるときは、内見する前に電波状況を確認してもらうこともできます。
住宅の性能
住宅の性能とは、構造耐力や省エネルギー性、遮音性などのことを言います。地震災害や環境保護、丈夫な構造を備えた住宅は、住宅性能表示制度という法律により高く評価されるようになりました。 住宅性能が評価された家は、地震に強い構造のため安心して暮らすことができるうえ、地震保険の加入も割安になる傾向があります。また、断熱材が使われていたり太陽光発電が設置されていたりなど、省エネルギー対策が施されているため、光熱費の負担も減ります。
防犯
防犯面で安心できる家は、外から家の中が見えにくいこと、テレビドアフォンが付いていること、勝手口の位置が死角になっていないことが最低条件です。 できれば、明るい時間だけに内見するのではなく、夕方~夜のような薄暗い時間帯にも室内の様子を見にきてみましょう。夜間時に外から部屋の様子はどう見えるか、玄関回りは適度に明るいかなど、昼間には見えなかった部分が見えてくるでしょう。
内見時の周辺環境チェックポイント6つ
内見で見るべきポイントは建物だけではありません。物件までのアクセスや周辺施設、治安のよさなど、家の周辺環境もしっかりと確認しましょう。ここだけは見ておきたい周辺環境のチェックポイント6つを紹介します。
公共交通機関から徒歩圏内か
最寄り駅やバス停までの距離や本数をチェックしておきましょう。間取り図にはアクセス状況も記載してあることがありますが、実際に物件まで電車やバスを利用し利便性を確認しておくのもひとつの方法です。 家の周辺を散歩してみたり自転車に乗ってみたりすると、車に乗っているときには気づかなかった裏道を見つけることもできます。
スーパーや病院までの距離はどうか
スーパーや病院など、生活に欠かせない施設が近くにあるかどうかも重要なポイントです。毎日の食生活に欠かせないスーパーの品ぞろえや、かかりつけ医にできそうな病院があると大変便利です。できたら、内見後にでも実際に出向き、営業時間や雰囲気も知っておくのもおすすめです。 もしも、物件周辺を歩く時間が取れないときは、地図アプリで店舗や施設の位置を確認してみましょう。
周辺のお店や人通りの多さなどの治安はどうか
スーパーや病院以外には、公共施設や銀行、郵便局などが近くにあると、生活が楽になりますし、人通りも多くなるので安心です。また、警察署の近くも比較的治安が良い傾向にあるでしょう。 逆に、カラオケやバー、繁華街が近くにあると、夜間に人の出入りが多くなるため治安が悪い傾向にあります。さらに、街灯がない真っ暗な道も防犯上、安全とは言えませんので注意してください。
周辺住民の様子はどうか
引っ越し後のご近所トラブルを避けるためにも、隣人や周辺住民がどんな人か確認しておきましょう。不動産会社の担当者に聞いてもいいですし、隣人の家の雰囲気を遠目でチェックしてみてください。 昼間は外出している家も多いため、夜間に物件周辺を訪れ、隣人の話声や生活音が過剰に響いてこないか調べてみましょう。
ゴミ置き場までの距離はどうか
ゴミ置き場が近いとゴミ出しをするときにとても便利です。ゴミ出しがストレスにならないようゴミ置き場の位置確認も行いましょう。 また、ゴミ置き場が管理されていないと、ご近所トラブルの原因にもなってしまいます。実際にゴミの日に物件を訪れ、ゴミ捨てのマナーが守られているか、カラスや猫などがゴミ置き場を荒らしていないか確認してみましょう。
駐車スペース・駐車場の位置はどうか
車を持っている場合、駐車スペースや駐車場の位置を確認しておきましょう。自分の車を駐車できるかどうかだけではなく、来客の車を停めるスペースが確保できるかも重要なポイントです。 また、車から荷物を出し入れするときに、玄関までの距離は近く運びやすいかも併せて確認しておきましょう。
納得するまでじっくりと
不動産は一度契約してしまうと簡単に解除することはできません。そのため、長く生活することを考慮し、納得するまでじっくりと内見することが大切です。 あとで後悔しないためにも、内見は数時間かけてゆっくり見たり、朝と夕方の違う時間帯にわけてみたりしてみましょう。
優先順位を決めておこう
これまで、内見をするときにチェックしておくべきポイントを紹介してきましたが、すべての条件が当てはまる物件は中々見つからなかったり、相場よりも価格が高めになってしまったりする可能性があります。 条件に拘るあまり、引っ越しができなくなってしまうという状態を避けるためにも、優先順位を明確にして、「これなら我慢できる」という妥協点もいくつかピックアップしておきましょう。
他の物件も見たくなったら遠慮せずに担当者に伝えよう
内見前にはお気に入りだった物件も、内見後に他の物件が良く見えてしまうこともあります。不動産会社の担当者に好意的な返事をしてしまっていても、他の物件も見たくなったら遠慮せずに担当者に伝えることが大切です。 逆にYESかNOかわからない中途半端な返事をしたままでいると、担当者にも他の入居希望者にも迷惑がかかってしまいます。断りたい気持ちが大きくなってきたら、その旨をハッキリと担当者に伝えましょう。
焦りは禁物!内見当日の契約は避けよう
良い物件を見つけたとき、つい内見当日に契約をしてしまいたくなると思います。気分が高揚しているときは、デメリットもメリットに見えてしまうことがありますが、一晩たつと熱も冷め、冷静に物事を考えられるものです。焦らずに一度家に帰り、契約すべきかどうかよく考えてみましょう。 このように内見を成功させるためには、事前にしっかりと準備をして、確認しておくべきポイントを知っておくことが大切です。たくさんの物件を急いでみて回るよりも、ひとつの物件に時間をかけて内見することで、家のいい面や悪い面が見えてくるでしょう。 この記事が内見を予定している皆様のお役に立ちますように。
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