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iemiru コラム vol.188

ゼネコンってどんな会社? 事業や意味についてわかりやすく解説

ニュースなどでよく耳にする「ゼネコン」という言葉。なんとなく建築関係の会社かな? といった具合で、イメージがわかない方も多いのではないでしょうか。よくわかっていないと、話も入ってこないですよね。 本記事ではゼネコンとはいったいどんな会社なのか、まったく知らない人でも簡単にわかるよう解説していきます。

ゼネコンとは?

ゼネコンとはゼネラルコントラクターの略称で、総合建設業者のこと。英語では「General=全体的な」「Contractor=請負人、土建業者」という意味があります。マンションやビルをはじめ、テーマパークや競技場などの大型建築を建てる会社の総称です。 明確な定義はありませんが、「設計」・「施工」「・研究」の3つを自社で行っていることが条件で、なかでも売り上げ数千億~数兆円もある会社のことをゼネコンと呼びます。

建築会社や工務店との違い

建築会社や工務店と何が違うの? と思った方もいるのではないでしょうか。ポイントはゼネコンが「設計」「施工」「研究」の3つ全て自社で行っているということ。建築会社や工務店では「設計」と「施行」の2つだけ、という会社がほとんどです。 また建築の規模感で比べると、建築会社や工務店は戸建てなどの住宅建築が事業の中心となっています。

設計

ゼネコンには自社の設計部が存在していて、建築主とのやり取りを重ねて建物を設計していきます。設計の内容は大きく分けて3つ、外観や内部空間のデザインをする「意匠設計」、地震や雨風などの災害に耐えられる安全性を実現する「構造設計」、電気や空調などの設備を整える「設備設計」に分けられます。 もちろん個人の設計事務所でも同様の設計を行っていますが、ゼネコンで設計する場合は施工まで一貫して行えるので、コストカットやスピーディーな進行が期待できます。

施工管理

ゼネコンの根幹とも言えるのが、建築における施工管理です。設計図に書かれた内容を遂行し、建物を形作っていきます。多くの場合、ゼネコンは施工作業を下請け業者へ発注し、全体の進行管理をするのが役割です。

工程管理

まず大事なのは、工事を計画書通りに進めるための工程管理です。建築現場には複数の業者が出入りしており、それぞれの進行に遅れや問題がないか確認します。また、建築現場では予定していた資材や仕様が途中で変わっていきますので、都度調整する役割も果たしています。

原価(コスト)管理

建築現場では見積もりをもとに予算組みをして施工していきますが、実際に施工しながら材料費や人件費などを調整し、原価管理をしていく必要があります。数多くの下請け業者と連携をしながら、赤字にならないように原価管理をするのも大切な役割です。

品質管理

設計図や施工計画書をもとに建築現場が進行していくなかで、建築主と契約している品質が守られているかを確認するのが品質管理です。工事の進歩に合わせて、計測状況を写真に撮ったり、材料搬入報告書などをチェックしたりしています。

安全管理

4つめは、建築現場の安全面の管理です。建築現場で働くスタッフが安全に働けるよう、重量物の落下や高所での転落などを防ぎ、労働基準法に違反しない労働時間の管理などを行います。

研究

常に業務の効率化や建築物の強化を図っているのが研究部門です。地震の揺れに対する耐震技術の研究や、美しく強度の高いコンクリートつくりなどを研究しています。現場や建築主からの声を吸い上げ、フィードバックする役割を果たしています。 ゼネコンが積極的に研究開発していくことで、日々技術が進歩しているのです。

スーパーゼネコンの平均年収は900万円以上

事業の規模が大きいゼネコン業界は、そこで働く人材の給与の水準も高いのが特徴です。一般的にスーパーゼネコンと言われる最大手5社の平均年収は900万円を超えるとされています。基本的に売り上げの高い大手企業ほど年収も高くなっていく傾向です。

ゼネコンが建築開始するまでの流れ

では実際に、ゼネコンが事業を開始するまでの流れについて解説していきます。ここでゼネコンと深く関わってくるのが、「不動産ディベロッパー」です。不動産ディベロッパーとは、都市開発やリゾート開発などをする不動産会社のこと。 以下、不動産会社ディベロッパーが関わるゼネコンの事業開始までの流れを解説します。

①不動産ディベロッパーが有力な土地を見つける

まず、不動産ディベロッパーが建築する土地をリサーチし、必要に応じて土地の所有者や仲介会社とコンタクトを取ります。

②不動産ディベロッパーが簡易設計図を依頼作成

コンタクトの結果を受け、不動産ディベロッパーが建築物の簡易設計を依頼します。このとき設計するのは個人事務所の場合もありますし、ゼネコンまたは関連企業の場合もあります。

③不動産ディベロッパーが簡易設計図をもとにゼネコンへ依頼

作成した簡易設計によって建築物の規模感や収支の目安が分かり、見込みがあれば不動産ディベロッパーからゼネコンへ建築見積もりの依頼があります。

④ゼネコンが見積もり作成

不動産ディベロッパーの依頼を受けて、ゼネコンが建築の見積もりを作成。実際に施工が始まるのはかなり後になるので、このときの見積もりは多少変更があるのが通例です。

⑤不動産ディベロッパーの収支が合えばプロジェクト開始

不動産ディベロッパーはゼネコンからもらった見積もりをもとに、その土地で行う事業の収支を計算します。それをもとに土地の所有者や管理会社へ土地の買収をオファーし、土地を確保。その後、着工していく流れになります。

不動産ディベロッパーはゼネコンからもらった見積もりをもとに、その土地で行う事業の収支を計算します。それをもとに土地の所有者や管理会社へ土地の買収をオファーし、土地を確保。その後、着工していく流れになります。

ゼネコンと入札・談合の関係

ゼネコンを語るうえで出てくるのが、「入札」という言葉。「談合」という言葉も、ニュースなどで流れているのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。入札というのは、オークションのような形式で、ゼネコン各社が建築する契約を勝ち取ることです。 ここでゼネコンが競うのは、「工事費用」や「工事期間」です。単に安ければ良いわけではなく、予算内で高い品質を確保できるかもポイントになります。 そこで時折登場するのが「談合」です。競争入札の参加者どうしで、「どこが」・「いくらで」落札するかを前もって決めてしまう不公正な話し合いを意味しています。談合は独占禁止法などに違反します。入札で公正に競う以外に、個人的な繋がりなどで発注を優遇するような行為は違反とされているのです。

ゼネコンのランク

ひとくちにゼネコンと言っても、企業ごとに売り上げに大きな差があります。以下、売り上げによるランクを解説します。

スーパーゼネコン

スーパーゼネコンとは、売り上げが1兆円を超えるTOP5の企業のこと。「清水建設」・「大林組」・「鹿島建設」・「竹中工務店」・「大成建設」(順不同)が該当します。

大手ゼネコン

大手ゼネコンとは、売り上げが4000億円を超える企業のこと。「長谷川コーポレーション」や「戸田建設」などが該当します。

準大手ゼネコン

準大手ゼネコンとは、売り上げが3000億円を超える企業のこと。「東急建設」や「フジタ」などが該当します。

サブコンとは?

ゼネコンの下請け(協力)企業

サブコンとは、ゼネコンから依頼を受けて施工する下請け(協力)企業のこと。ゼネコンをサポートする会社や、専門的な工事を行う会社が存在します。

サブコンの現場監督は”部門リーダー”のような役割

具体的には大工や鳶職をかかえる会社や、電気工事や空調工事をする会社がサブコンとして上げられます。ゼネコンが提示した設計図や施工計画に基づいて作業し、各パートに現場監督が存在。ゼネコンの現場監督と連携をとって進行していきます。

ゼネコンとは大規模な建築を手掛ける建築会社

ゼネコンは不動産ディベロッパーからの依頼を受けて、建築をしていく大企業。サブコンと言われる下請け(協力)企業とともに、たくさんの人が関わって仕事をしています。 工事現場では看板に企業名が書かれていますので、どんな企業が建物を作っているのか チェックしてみてはいかがでしょうか。

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