iemiru コラム vol.206
床や壁にはおしゃれなタイルを! 初心者でも納得の選び方をご紹介
おしゃれなタイルを取り入れたいけど「どれを選べばいいのか分からない」「初心者でもDIYできるものってないの?」と考えている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、初心者でも納得してタイルを選べるように、基礎知識から解説していきます。理想のタイル選びをして、気持ちの良い生活を送っていきましょう!
タイルとは?
タイルとは、建築資材のなかでも、壁や床に貼り付ける板状の素材のこと。面を保護したり、装飾したりする役割があります。ラテン語の「tegula(テグラ)」を語源にするとされており、「ものを覆う」という意味で、材質に決まりはありません。
タイルの選び方
ひと口にタイルと言っても、キッチンに使うものや、家の外壁に使うもの、床に使うものなどたくさんあります。場所ごとや色による選び方をご紹介します。
タイルの大きく分けて3種類
タイルの種類は大きく分けて3種類あり、「内装タイル」「外壁タイル」「床タイル」に分けることができます。今回は「内装タイル」を中心にご紹介していきますが、まずは3種類の特徴から確認していきましょう。
内装タイル
内装タイルは主に、キッチンやお風呂場など水回りで使用することが多いタイル。防水性・防火性・耐久性に優れた素材が多く、掃除や張り替えなどのメンテナンスが簡単なのが特徴です。 またデザインのバリエーションが豊富で、光沢のある素材や、マットな素材など好みに合わせたタイルを選べる楽しさも魅力。機能×デザインの組み合わせがたくさんあるのが内装タイルです。
外壁タイル
住宅の外壁に使われる外壁タイルは、耐久性と高級感がある素材として親しまれてきました。他の建材とは違い、一枚一枚を丹精こめて貼られたタイルの外壁は、重厚感のある雰囲気を演出します。 また耐久性が高いのも特徴で、他の建材に比べてメンテナンスの手間と費用がかかりにくいところも魅力。ただし比較的初期費用がかかるので、予算オーバーには注意が必要です。
床タイル
海外でよく見かけるデザイン性の高い床タイル。まだ日本では室内に床タイルをつかう習慣が浸透していませんが、おしゃれで機能的な空間を演出することができます。 フローリングよりも傷みや汚れに強く、メンテナンスの手間がかかりにくいのも魅力です。日本では玄関や風呂場でよく使われています。
設置する場所で考える
玄関
玄関にタイルを設置する場合、デザインはもちろん「汚れが目立ちにくい色合い」「雨天でも滑りにくい」「掃除がしやすい」といったポイントが大切。また、タイルのサイズも小さいと汚れが溜まってしまいやすく、手間がかかるといった問題もあります。 色合いは「ライトグレー」や「クリーム」など、明るく上品さがありつつ、汚れが悪目立ちしないものがおすすめです。また掃除のしやすさを考えると、水はけのよい素材をおすすめします。
キッチン
キッチンに設置するタイルは、好みのデザインに仕上げられるのがポイント。自炊をする家庭であれば、キッチンは毎日立つ場所なので明るい気持ちになれると嬉しいですよね。掃除のしやすさ、防水性・防火性が高いのも大きな魅力です。 確かに、キッチンの掃除のしやすさを最も重視するならばキッチンパネルが良いですが、機能性とデザインを両立させたい人にはタイルがおすすめです。
風呂場
風呂場に設置するタイルは、自由な配置・デザイン性と、手入れの簡単さが魅力。ユニットバスは規格が決まっているので、好きな形にできないのが難点ですが、タイルであれば自由な配置が可能です。
空間の印象を決める「色合い」
タイルの設置場所が決まったら、空間を彩る「色合い」を決めていきましょう。場所によっておすすめの色合いに差がありますが、キッチンであれば明るく自分の好きな色合いに。 玄関など汚れの目立ち方が気になったり、周囲との調和が気になったりする場所は「ライトグレー」や「ベージュ」などのベーシックカラーがおすすめです。
光沢やマットな質感を表現するタイル加工
タイルの魅力は、加工によって光沢感のあるキラキラした表現や、マットで落ち着いた表現などの使い分けができること。掃除のしやすさや耐久性も大切ですが、前向きな気持ちになれる加工を選んでみるのも良い方法です。
手入れのしやすさ
タイルはとても丈夫な素材なので、耐久性が高く、手入れがしやすいのも魅力のひとつ。油汚れに強い加工や、水はけのよい加工など、場所によって異なるニーズに応えられる素材です。基本的に耐水性が高いので、軽い汚れなら水拭きでキレイになります。
初心者でも貼りやすいタイプは?
内装タイルを調べている方は、DIY初心者でも貼りやすいタイルを探している方も多いのではないでしょうか? 実際に小さなタイルを一枚ずつ貼っていくと考えると、大変そうですよね。以下では、比較的簡単にDIYできるタイプのタイルをご紹介します。
表紙貼りタイプ
表示貼りタイプのタイルは、あらかじめ小さなタイルが粘着シートにたくさんくっついており、広い範囲に貼りやすいのが特徴です。たまに、粘着シートについた小さなタイルの並びが崩れていることもありますので、壁に貼る前に確認するようにしましょう。
裏ネット貼りタイプ
比較的初心者でもキレイに貼れるのが、裏ネット貼りタイプのタイル。タイルの裏地にネットが張り巡らされており、複数枚のタイルが連結して固定されています。タイルとタイルの隙間がみえて、細かい場所調整もしやすいのが特徴です。
裏シート貼りタイプ
もっとも貼りやすいと言えるのが、裏面がシールになっているタイプのタイル。複数枚のタイルをシールで簡単に貼れるので、手間をかけずに貼ることができます。ただし、シールタイプなのでなかには熱に弱く、経年劣化によるシールはがれなどが起きるタイルも。 一番手軽に取り組めるので、DIY初心者におすすめです。
ロスする分も考慮して購入しよう
DIYでタイルを貼るときに気を付けたいのが、タイルの量を計測ギリギリで買ってしまうこと。タイルは細かい調整ができないため、もったいないと感じても切り捨てる部分が発生します。 しっかりとタイルを貼る場所の計測をしていても、ぴったりいくことは少ないので、調整できる余分なタイルがあると安心です。 大きなタイルを貼る場合、タイルカッターなどがあると調整しやすいので重宝します。
ショールームやサンプルを活用してイメージを固めよう
注文式のタイルを購入する場合、事前にショールームへ行ったり、サンプルを入手したりすることが大切です。実際にものをみることで、思わぬ良いところ・悪いところを発見することもあります。具体的にイメージすることで、ミスマッチを防ぐようにしましょう。
タイルの特性を活かして快適な生活を送ろう!
高級感のある仕上げ材として人気のタイルは、紀元前から使われてきた歴史のある素材です。耐久性や手入れのしやすさはもちろん、デザイン性が高いので、個性的な演出をすることができます。 キッチンには気持ちが明るくなって掃除しやすい素材、玄関は周囲と調和する水はけのよい素材、といった具合に理想のタイルをしぼると選ぶのも簡単に。設置する場所にあわせたタイルをセレクトして、気持ちの良い生活を送っていきましょう!
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