iemiru コラム vol.325
新築の庭づくりは落とし穴がいっぱい!成功させるポイントは?
新築の庭づくりは失敗しやすい?
既存の庭を整備するのとは違って、新築の際の庭づくりにでは、失敗するケースが少なくないようです。家づくりと庭づくりは同時に検討しておくことが大切ですが、庭をどんなデザインにしようかと考えるのは、どうしても後回しになりがちです。 庭の雰囲気は、家全体の印象に大きく関わってくる大切な要素となるので、どんなことに注意して庭づくりを進めればいいのか確認していきましょう。
施工順序で思わぬ後悔!?
通常、庭の施工などの外構工事は、建物のクロス貼りなどの内装仕上げのタイミングでスタートし、建物の完成と大きくずれることなく外構工事が完了します。 ただ、施工業者の選定に注意しないと、外構工事が完了するタイミングが大幅にずれることもあります。 注意しなければいけないポイントは、建物の施工業者とは別に、庭づくりの業者に依頼する場合です。 知人の紹介や雑誌を見て、庭づくり專門の業者やデザイナーを選ぶこともあると思います。この場合、ほとんどのケースで建物の施工が完了してから庭の施工がスタートするので、家が完成するまでの工期が延びてしまいます。 建物は完成しているけど庭の施工が終わらないため、予定していたタイミングで引っ越しができなかったり、賃貸住宅に暮らしている場合は、余計な家賃を負担することになってしまいます。
土地選びで夢が叶わないことも
せっかく土地を購入して、希望していた庭付き住宅を建てようと思ったのに、実際に建物の計画をしてみたら、思ったほど庭のスペースが確保できなかったというのはよく聞く話しです。 土地を選ぶ際は、自分たちがどのくらいの広さの住宅を建てようとしているのか、どのくらいの広さの庭をつくろうとしているのかを把握しておく必要があります。 さらに、建築基準法によって、建物の面積は土地の面積に対して建築できる面積の上限が決められているので、建ぺい率など土地の条件を理解して土地を選ぶ必要があります。
新築の庭づくりでの失敗例
庭づくりで大切なのは、限られたスペースで建物と庭の両方をつくることと、長期に渡ってメンテナンスが必要になることを意識しておくことです。 後になってがっかりしないように、失敗例を参考にしてこれからの庭づくりに役立てましょう。
水道管が浅い場所にあった
庭のデザインが先に決まっていない場合、給排水やガスの配管は施工しやすい位置に設置し、地中に埋めてしまいます。 そのため、後から庭のデザインをして、いざ工事をスタートしてみたら配管が埋まっていて計画した位置に植栽ができなかったり、配管が埋まっている位置が浅すぎてタイル張りの遊歩道が作れないケースがあります。 庭のデザインを建物の計画と同時に進める重要性は、庭のデザインに合わせて配管の位置を決め、希望のデザインの庭を実現できることです。 庭のデザインが細かく決まっていなくても、木を植える場所や花壇にしたい場所、タイルや石を張る範囲をだいたい決めて建物の施工業者に伝えておくと、後から植栽ができなくてがっかりすることが避けられます。
手入れが頻繁に出来ない
植物によっては、こまめな手入れを必要とするものがあります。草花は、多年草や1年草、2年草などに分類され、それぞれ性質が異なるので、育て方や手入れの方法も違ってきます。 樹木は、針葉樹と落葉樹に分類され、寒くなると毎日のように落ち葉掃除が必要になる樹木もあります。また、樹木の場合は年月とともに成長するので、敷地を飛び出し道路や隣地にはみ出してしまった場合は、剪定が必要になります。 雑草はどこからともなく種が飛んできて育ち、除去してもすぐに別の場所で芽を出すため、常に除草が必要になります。 いつもきれいに整えられた庭を維持するためには手入れが必要です。手入れを專門業者に頼むこともできますが、その場合、長期に渡って費用が必要になることを認識しておきましょう。
費用が合わなかった
庭づくりに必要な費用は、植栽費だけではありません。その他にも、玄関までのアプローチなどを整備する舗装材、門扉、柵、ガレージの舗装や屋根、タイルのテラスやウッドデッキなど、どんなデザインにするのか、どこの部分を工事するかによって、様々な資材費用、施工費用、残土処分費用などが必要になります。 家づくりにかかる費用を事前に想定して資金を準備し、ローンを利用することがあると思いますが、その費用の中に庭づくりのために必要な費用も計画しておきましょう。 庭づくりのことを想定せずに家づくりをはじめてしまうと、土がむき出しのままの庭になり、靴が汚れて玄関までに泥だらけになることもあります。
素敵な庭を手に入れる3つのポイント
失敗例を見てきましたが、理想の庭を手に入れるためにはどんなことに注意すればいいのでしょうか? バラをたくさん育てたい、池をつくりたいなど、どんなデザインにしてどんな植物を植えるのか、庭づくりを具体的に考える前に、抑えておきたいポイントが3つあります。 庭づくりを成功させるために、それぞれご紹介していきます。
業者選びは慎重に行う
業者選びで庭づくりの対応に大きな違いがでてきます。まずは、業者を選定するルートを決めましょう。 選定するルートは、建物の施工業者に庭づくりも依頼する方法か、施工業者とは別にガーデンデザイナーなどに依頼する方法です。 建物の施工業者に依頼する場合は、建物の施工業者が庭づくりの業者とも打ち合わせして監理、監督を行ってくれます。建物のこともよく理解しているため、話し合いや施工もスムーズに進みます。 ガーデンデザイナーなどを建物施工業者とは別に依頼する場合は、デザイナーが建物を把握していない状態なので、建物の施工業者と建物の状況、工程など細かく打ち合わせをする必要があります。
庭を確保できる土地を選ぶ
ご紹介したように、土地の条件によって、建築できる建物の面積には上限が決められています。庭で好きな植物を育ててガーデニングを楽しみたいと思っていたのに、土地選びを間違えるとその夢が実現できないこともあります。 最低限、車1台の駐車スペースと自転車2台の駐輪スペースを確保して、南側の敷地にテラスを設けたいなどの希望を、建物の計画と同時に進めていきましょう。 そうすることで、住宅に必要な面積と庭に必要な面積が把握できるので、土地を選ぶ際の指標になります。
徐々に整備していく
マンションから庭付きの住宅に住み替えた場合、庭の手入れに多くの手間がかかることに驚くかもしれません。 庭の手入れを業者に依頼するのでなければ、全て自分たちで手入れをしていくことになります。庭仕事に慣れていない間は、負担に感じることもあるかもしれません。 庭仕事に慣れるまでは、植栽を生け垣と芝生だけにしたり、シンボルツリーだけにしておくなど、シンプルにしておきましょう。 始めから完璧な庭をつくるのではなく、徐々に植物を増やして理想の形にしていく庭づくりは、庭仕事初心者の方におすすめの方法です。
新築の庭づくりでは堅実なデザインが有効的!
雑誌やSNSなどを見ると、素敵なデザインの庭を目にすることも多く憧れてしまいますが、素敵な庭を維持するためには手間と時間が必要です。 始めのうちは、できるだけ自分で管理しやすい庭づくりからスタートしていきましょう。
こだわりすぎたデサインは失敗を招く
庭づくり上級者の方は、こだわりを持ったデザインでも管理は難しくないと思います。でも、これから新築を建てようと考えている方は、庭の手入れを初めて経験する方のほうが多いのではないでしょうか。 始めからこだわりのある庭にすると、手入れの負担が大きくなり、失敗することもあります。そうならないために、初心者でも管理しやすいデザインや植物を専門家に相談してみることもおすすめです。
ランニングコストを踏まえた費用計画を立てる!
家と同じように、長期に渡ってメンテナンスが必要になるので、それに掛かる費用を考慮しておきましょう。 除草や草刈り、水やり、肥料を撒くなど、きれいな庭を維持するためにはどんな費用が必要になるのかを把握して庭づくりを計画しましょう。
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