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iemiru コラム vol.384

間取り図の記号「PS」や「UB」って何のこと? 用語や失敗あるあるを解説!

家づくりでも、賃貸で借りるときでも重要なポイントになる「間取り図」。みているだけでワクワクするという方もいるのではないでしょうか? 新しい生活を想像するのは楽しいですよね。 本記事ではワクワクしていた新生活が失敗しないよう、間取り図の見方や記号の意味、失敗あるあるをまとめました。ぜひ参考にして、大満足な家づくりor賃貸生活を送ってください!

間取り図とは生活をデザインするための平面図

間取り図は、建物内部の部屋割りや広さ、機能が示してある平面図。間取り図によって家事や食事、家族団らんなどの生活導線をイメージすることができます。 とくに注文住宅の場合は、ゼロから理想の間取りを実現していく楽しみがあり、設計士との打ち合わせが楽しみな方も多いのではないでしょうか。また、賃貸を借りるときでも、新居の間取りをみながら新生活をイメージしていくのはワクワクする時間です。

一般的な間取りのタイプを知ろう

以下では賃貸物件をみるときに便利な間取り図のタイプについて解説していきます。

間取り図のタイプ:1R

1R(ワンルーム)は、キッチンと居室が一体化している間取りのこと。基本的にバス・トイレ以外に仕切りがないので、開放的な空間が広がります。シンプルで仕切りや設備がないため、家賃相場は他の間取りに比べて安く設定されるのが一般的です。 玄関から居室が丸見えなので、気になる方は自分で目隠しを設置しましょう。基本的にユニットバスが多いですが、部屋が広い物件ではバス・トイレ別になっている場合もあります。

間取り図のタイプ:1K

1K(ワンケー)は、キッチンと居室分かれている間取りのこと。一人暮らしではもっとも一般的な間取りです。キッチンやバス・トイレに仕切りがあるので、キッチンからの臭いや来客時の目線を緩和することができます。

間取り図のタイプ:1DK

1DK(ワンディーケー)は、キッチン・ダイニングと居室が分かれている間取りのこと。1DKと表記する場合は、「キッチン・ダイニングスペースが4.5帖以上~8帖未満」であると決められています。 1Kよりもキッチン・ダイニングに余裕があるので、電子レンジや大型ラック、ダイニングテーブルを置くことができます。食事スペースと居室スペースを分けることで、生活にリズムを作りたい方におすすめです。 余裕のある一人暮らしや、節約派の同棲などにおすすめの間取りです。

間取り図のタイプ:1LDK

1LDK(ワンエルディーケー)は、キッチン・ダイニング・リビングと居室が分かれている間取りのこと。1LDKと表記する場合は、「キッチン・ダイニング・リビングスペースが8帖以上」であることが決められています。 同棲やお金に余裕のある一人暮らしにおすすめの間取りです。

間取り図のタイプ:2K

2K(ニーケー)は、キッチンと居室×2部屋が分かれている間取りのこと。居室が2部屋あるため一方を活動するときのリビング、もう一方をくつろぐときの寝室、といった使い分けができるようになります。 築浅よりも築古の物件が多く、家賃設定の相場は2DK・2LDK未満。同棲や新婚生活におすすめの間取りです。

間取り図のタイプ:2DK

2DK(ニーディーケー)は、キッチン・ダイニングと居室×2部屋が分かれている間取りのこと。2DKと表記する場合は、「キッチン・ダイニングスペースが6帖以上~10帖未満」であると決められています。 DKを食事スペース、居室×2部屋を個室にするなど、プライベート空間が欲しい同棲やルームシェアに向いている間取りです。

間取り図のタイプ:2LDK

2LDK(ニーエルディーケー)は、キッチン・ダイニング・リビングと居室×2部屋が分かれている間取りのこと。2LDKと表記する場合は、「キッチン・ダイニング・リビングスペースが10帖以上」であることが決められています。 LDKスペースを含めて、ほぼ3部屋ある間取りなので、都心の子育て世代にも人気の間取りです。

間取り図のタイプ:2SLDK

2SLDK(ニーエスエルディーケー)は、キッチン・ダイニング・リビングとサービスルームと居室×2部屋が分かれている間取りのこと。サービスルームは納戸のことで、居室よりも小さな部屋のことを指します。 持ち物が多い同棲や新婚世帯などに人気の間取りです。

あれば楽しい「ロフト」や「メゾネット」

「1K」や「2LDK」のように、間取りの文字表示には含まれない「ロフト」ですが、階段があるので2階建のようなワクワク感をあじわえると人気です。同じような「メゾネット」タイプも、戸建て感覚をあじわえると近年人気が出てきました。 以下では、それぞれの特徴や、違いについて解説します。

収納スペースや寝るスペースの「ロフト」

ロフトはあくまでも収納として定義されているスペースで、居室としての使用は想定されていません。また建築確認申請をするときには、テレビ線やエアコンなどがあると、基本的には認可されません。 なかには申請後にテレビ線やエアコンを設置するケースもあり、ある程度居室のように使える場合もあります。

居室として使える「メゾネット」

メゾネットは2階建て(2階建以上も含む)の集合住宅のこと。戸建て間隔を味わえるのが魅力ですが、あくまでも集合住宅なので、壁の向こうには違う住戸があります。 また階段を上がった2階以降のスペースは居室として認められているのが特徴です。

「PS」や「MB」ってなに? 間取り図の用語を知ろう

・「S」=Service Room /サービスルームのこと。「SR」や「N」=Nando/納戸と表記することもあります ・「PS」=Pipe Space/水道管や電気配線を通す配管スペースのこと ・「UB」=Unit Bath/壁・天井・床が一体になっているお風呂のこと。ほとんどの間取り図では、トイレと風呂が一緒になっていること ・「BT別」=Bath Toilet別/風呂とトイレが別になっていること。よく「UB」と区別するために使われます ・「MB」=Meter Box/ガスや水道のメーターがあるスペースのこと ・「R」=Refrigertor/冷蔵庫を設置するスペースのこと ・「SB」「SIC」=Shoes Box or Shoes In Closet/靴を入れるスペースのこと ・「W」=Washing Machine/洗濯機を置くスペースのこと ・「WC」=Water Closet/トイレのこと ・「WIC」「WCL」=Walk In Closet/ウォークインクローゼットのこと ・「BR」=Bed Room/寝室または居室のこと ・「MBR」=Main Bed Room/家主が使う主寝室または居室のこと ・「RBL」=Roof Balcony/バルコニーのこと ・「RF」=Roof Floor/ロフトのこと

部屋の広さを表す「㎡(平米)」と「帖(畳)」

一般的に不動産では部屋の広さを「〇〇帖」と表し、「1帖=1.62㎡以上」で表示されています。和室の場合は、1帖=畳1枚を表す共通規格です。

間取りの「失敗あるある」から学ぼう

理想の間取りをイメージしていても、実際には思わぬ落とし穴が待っているもの。以下ではよくある「失敗あるある」をまとめましたので、参考にしてみてください。

コンセントやスイッチの配置

完璧な家具家電のレイアウトを決めていても、「コンセントが届かない…」・「電気スイッチが邪魔で本棚が置けない…といったことがよくあります。例えば無理やり延長コードを使ってレイアウトしたとしても、コードが掃除の邪魔になったり、見た目が悪くなったりしかねません。 また注文住宅で間取りをゼロから作る場合は、「コンセントは多めに」・「電気スイッチはドアを開けてすぐの場所」を心掛けると、スムーズな生活導線を作ることができます。

収納スペースの算段

引っ越しするときは、収納家具と収納スペースのバランスを考えることが大切。とくに収納スペースがない住宅の場合は、部屋が広くても物が溢れてしまう可能性があります。 注文住宅でゼロから間取りをつくるときは、家族の持ち物と収納家具を十分に考慮して収納スペースをレイアウトしましょう。

窓外や玄関口の視線と目隠し

意外と見逃してしまうのが、周囲の視線をコントロールすること。よく「お隣さんとの距離感が近く、カーテンを開けられない」・「脱衣所などの生活感あふれるスペースが丸見え」といった問題に直面します。 カーテンやパネルの目隠しを想定しながら、間取りを検討しましょう。

リアルな生活を想像しながら間取りをみよう!

間取り図をみるのはワクワクする方も多いと思いますが、いつまでも理想ばかりをみてはいられません。優先順位を決めつつ、リアルは生活をイメージすることが大切です。 とくに家事や食事といった生活の大部分を占めることの生活導線は、住宅の使い勝手を左右します。しっかりと家族1人1人の生活をイメージしながら間取りをみることで、より具体的に落とし込んでください。 「失敗あるある」をふまえて、理想の生活に近付けていきましょう!   

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