iemiru コラム vol.410
【連載】夫婦で叶える理想の家づくり vol.3
気がつかなかった譲れない条件
たくさんの物件を内見してきましたが、コレ!という物件に出会うことはなかなかできませんでした。
最終的に私たち夫婦は3千万円半ばの家を購入したのですが、
4千万円を超える物件を見た時には、“もう少し”狭くていいから“もう少し”安い家がいいと思い…
3千万円前半の物件を見た時には、“もう少し”高くてもいいから“もう少し”立地の良い家がいいと思う…
夫婦そろって優柔不断な性格なのもあってか、初めて内見してから約1年間もこんなことの繰り返しでした。
高い家はもちろん素敵なのですが、私たちは「住宅ローンで大変!」となるような高い物件ではなく、ゆとりのある生活ができそうな“ソコソコの物件”を買いたいと希望していました。
この“ソコソコの物件”探しが難しく…どの物件も広さや立地・価格など様々な面で“もう少し〇〇”、“もう少し○○”となってしまっていたのです。
最初は新鮮で楽しかった内見にもだんだんと疲れ、飽きてしまいました。こうして、家を買うこと自体を諦めはじめていた頃、遂に運命の出会いが!!
価格はゆとりある支払いの範囲内。立地は駅まで徒歩圏内で私の電車通勤に便利+夫の車通勤にも便利な場所。
もう少し広くても良いとも思うけど、狭いくはないし間取りもちょうどいい…。
まさに私たち夫婦にとって理想的な“ソコソコの物件”で、この家で初めて「仮押さえ」をしました。
この家にした一番の決め手は、「リビングの日当たりと景色の良さ」でした。
リビングには日差しが差し込み、窓からは空と(少しですが)海が見えて、一瞬で好きになってしまったのです。
それまでは眺望はもちろん日当たりについてもノーマークでした。
というのも、私たちが探していたエリアで3~4千万円の一戸建てというと建物が隣接してしまっている物件が多く、日当たりが良い一戸建て自体がなかなか見つからなかったのです。
マンションを見ていた時には同じくらいの価格帯で日当たりの良い物件も多くあったのですが、一戸建てに絞って探し始めてからは、日当たりについては「電気をつければ気にならない程度なら」と考えていました。
しかし、今の住まいに一目惚れした瞬間に、「眺望と日当たりの良さ」が譲れない条件になっていました。
雨の日も風の日も…何度も現地へ
約1年掛かりで一目惚れする物件を見つけて、無事に初めての仮押さえまでできたものの、私たちの内見はまだまだ終わりませんでした。
仮押さえの短い期間に何度も何度も同じ家を見に行ったのです。
「大きな買い物なので後悔したくない!」という思いがあったからです。
まず、雨が降った日に見にいきました。
というのも、この価格でこの日当たりの良さには理由がありまして、この物件はひな壇の土地にあります。
ひな壇の土地というのは、階段状に造成された土地のことです。
道路より高くに土地があり、その周りを擁壁という壁で土留めし、その上に家を建てた物件なのです。
平地に比べて土地の価格が割安で、かつ家と家の間に段差があるため日当たりも確保しやすいというのがメリットなのですが、ひな壇の土地について知識のなかった私たちは雨が降ったら地滑りが起きたりしないのか…などなど色々と不安に思いました。
それでまず雨が降った日に外構の水はけなどの状態を確認したいと思ったのです。
素人では判断できないと思い、夫の友人の建設関係の方にも見ていただきました。一緒に擁壁の強度なども確認してもらい、問題ないとお墨付きをもらいホッと一安心。ひな壇の土地というだけで怖がって、諦めることも検討しましたが、諦めなくて良かったです。
なんでも擁壁には色々な種類があるそうで、その中でもコンクリート造りや間知石や間知ブロックを練積みしているものは現在の建築基準を満たしているそうです。
練積みとは、擁壁の裏側に割石などを詰めたりコンクリートで固めたりして、目地にはモルタルやコンクリートを充填する工法だそうです。
他に空積みといってただ石を積んでいくだけの工法や、ガンダ積擁壁という古いコンクリートの塊を使って造った擁壁などなど…擁壁といっても様々な種類があります。
私たちの住む横浜市は高台に家が多く、気にして見ていたら古いものから新しいものまで様々な擁壁を見つけることができました。
続いて仕事帰りに暗くなってから見に行き、家の雰囲気や周りの街頭の数、人通りなども確認しました。
現在住んでいる家のことなので、あまり褒めるのも恥ずかしいですが、リビングの窓から見える夜景が昼間とは違った雰囲気で、また惚れ直してしまいました。
最後は朝早い時間に見に行きました。
ちょうどリビングの窓から朝日が昇る瞬間を見ることができて、その景色に心奪われてそのまま契約に行きました。
結局、契約前に4回も内見をしてしまいました。お付き合いいただいた不動産屋さんや夫の友人には大感謝です。
いつ・何回行っても、「この家が好きだ」と思えていたので、不安なく契約に進むことができました。
そして、今でも我が家が大好きです。
時間は掛かりましたが、好きだと思う家に出会えるまで、妥協せずにしつこく探し続けてよかったと思っています。
vol.4はこちら
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