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iemiru コラム vol.9

新築初心者みんなのギモン!家を建てるにはどこへお願いしたらいいの?

「家を建てたい!」と思ったとき、 何をしますか? 何を考えますか?

気になるハウスメーカーのHPを検索したり、住宅情報誌やカタログを見たり、いろいろ思いつくことをしてみると思います。そうして、調べていくうちに突き当たる「どこにお願いしたらいいの?」問題。   たくさんあるのはわかる。 でも、どこを選んでいいのかわからない。 そもそも、どんなところがあるのかわかる?と言われたら、答えられない。     それでいいんです!     スラスラ答えられてしまったら、世の住宅アドバイザーが困ります!!     よく知られるのは、ハウスメーカー、工務店、設計事務所の3つ。 ハウスメーカーは大きな工場で建築資材や設備を生産して、現場で材料を組み立てる仕組みのところ。   工務店は昔ながらの職人さん(いわゆる、大工さん)がいたり、地域密着をウリにしたりしているところ。   設計事務所はその名のとおり、家の図面を書く設計士がいるところ。   他にも、ハウスメーカーと工務店がお互いの強みを活かしたFC(フランチャイズ)など、探せば、どんどん出てきます。 たくさん紹介すると混乱してしまうので、それはまたの機会に。     3つの大枠の中で「さあ、どこにしよう?」と頭を捻ったとき、 自分に一番合ったところを見つけるポイントは、 “みなさんが何を大切にしているか”ということ。     家は人生を左右しかねない、でっかい買い物。 (なにせ、支払う金額が半端じゃない!) とにかく、安心・安定を求める。 石橋は叩いても渡りたくない。 建物を買うだけが「家を買う」ことじゃない!

やっぱり、“ネームバリュー”。

型にハマったつくりっていうけど、それは、その会社がとことんプライドをかけてつくり上げた商品という証拠。 遊びに来てくれた友人に「◯◯で建てたんだよ!」と言うとき、ちょっと誇らしい気分になれる。 そんな考えをお持ちなら、ハウスメーカーが合います! ハウスメーカーは3つの「柱」を持っています。 「安定品質」「安心感」「ブランド力」 (「値段」は地域やモデルプランの変更などにより、高価に変換) 工場での一括生産により、「家」という建物を一定レベルの品質に保っています。 = 安定品質 企業の規模が大きく、全国的に名の知られている会社も多数あり、保証のしっかりしているところが多いです。 = 安心感 オリジナルの建築資材や設備の開発・製造をしており、その会社でしか作られない商品があります。 = ブランド力 この3つの柱は魅力的!ですね?

わたしは昔ながらの大工さんにお願いした!

棟梁がみんなをまとめて、ひとつひとつ骨組みを組んでいく。 そんな現場に足繁く通い、写真を撮ったり、話しをしたりしているうちに、一緒に漆喰の壁を塗らせてもらえることになった! うちの実家は今年で築50年。 炎の点きが悪くなったガスコンロをIH仕様にしたり、トイレの床のタイルをクッションフロアに張り替えたり、どんなときにもいつだって対応してくれた、我が家の「かかりつけ医」。 ・・・家を建てるなら、あの人のところがいいな。 そんなイメージを持っているなら、工務店がオススメです! 工務店を語るのに、欠かせない単語があります。 「さまざま」 規模も、技術も、会社によってかなり大きく異なります。 もちろん悪い意味ではなく。 みなさまにお伝えするなら、この単語が一番しっくりくるのです。 時間はかかるけれど、職人(大工)がコツコツと家を建ててくれる、家の引き渡し後も何かあった時には気軽に相談できる、家に思いを馳せたり、家で生活したりする「人」はみんなそれぞれに異なります。 工務店はそんな違いに応じてくれます。 「さまざま」に感謝!ですね? 住みたい家のイメージはこれでもかっていうほど固まっている。 だけど、この間行ったところで話しをしたら、やんわりとした対応のわりに、表情が硬かった。 何がいけなかった? 素人仕事のこの図面が良くなかったか? 今は亡きおじいちゃんの家を取り壊すことになった。 変なかたちの土地に建てられた、ちょっぴり変わったステキな家。 チャンスがあるなら貯金をはたいて、あそこに私のアトリエつくりたいかも。 そんな人たちは、設計事務所の戸を叩いてみてください!

設計事務所のキーワードは、「揺るがない価値観と適応力」です。

「設計士が家の設計をする」という前提があるため、たいがいの家は建てられます。 (建築基準を満たし、生活するのに差し支えない強度等は必要です。) 自分の城なのですから、「こういう家にしたい」と図面をひかれる人はいます。 また、都市部では土地問題から、家を建てようにも、狭小地や変形地しか残っていないことがあります。 そういう場合にも対応してくれます。 人に、土地に合わせ、設計してくれるため、かなり自由度の高い家が完成するのは間違いありません。 (施工は地域の施工会社が請け負います!) 適応力の高さに万歳!ですね?

最後に…

いろんなことを語りましたが、これは思い込みも多々ありなので、みなさまご容赦ください。 「家を建てるにはどこにお願いしたらいいの?」 答えを求めてキーボードを打ってまいりましたが、実は、この答え探しと共に、もうひとつ探してもらいたいものがあります。 「どんな家で生活をしたいのか」 「どんな暮らしをしたいのか」 これから家を建てようと思ったとき、“自分は何を大切にしていきたいのか” ということをじっくりと考えてもらいたいのです。 依頼先を決めると、どんどん話が進んでいきます。 考えなければならないことがたくさんあり、「ここにしようと決めたんだし」という感情などから、違和感を覚えたとしても、「依頼先を変更する」という行動に移せなくなることもあります。 価格・予算・デザイン・機能など現実的な側面に目が行きがちですが、(目を反らしてはいけない項目もありますから)自分の目指すライフスタイルをゆっくり考えるいい機会。 同時進行で、たくさんの夢を描いてみてください。

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